夢へ続く道
夢へ続く道
 

2015年に祖母と一緒取った写真。
 
 去る2015年末に、EDF財団では、父母と離れ孤児となり、貧しい祖母と一緒に暮らさなければならなくなったブリラム県の少年Woon君ことキティナン・シリスースワン君という12歳の男の子について、ご紹介しました。 当時彼は小学6年生で、EDFの奨学金に申し込み、中学へ進学したいと決心したところでした(前回のWoon君のエピソードは、こちらのリンク将来に横たわる大きな試練にてお読みいただけます)

2016年5月に中学1年生になったWoon君。
 
 新学期が始まったこの5月中旬に、Woon君は2016年度にEDFの奨学金を受け取れる子どもの1人となり、ブリラム県ノーンディンデン郡バーンラムナンノーン中学校の1年生に進学しました。
奨学金を受け取る以前の生活について、Woon君はこう語っています。「父は僕が1歳の時に亡くなり、母は再婚して新しい家庭を持ったので、僕を育てるのは貧しい祖母の役割になりました。祖母は日雇い労働をしているので、時には別の県に出掛けていかなければならないこともあります。そんな時は、僕は家にひとりぼっちです。食べ物を買うお金がない日もあるので、そんな時は、学校を休んでゴム園の手伝いをしたり、キャッサバの収穫を手伝ったり、雑草取りをしたり、運河で魚を獲ったり、畑で野菜を収穫して村で売ったりもしました。よく学校を休むため、勉強が追いつかないことが頻繁にあったため、とうとう担任の先生が家庭訪問をしてくださり、僕が抱える問題を把握してくださいました。そして僕の名前を奨学金申請リストに入れて送ってくださったのです。


夏休みに、Woonくんは出家修行をしました。(中央)
 
 Woon君は学校が休みに入ったときの活動についても話してくれました。「中学に入学する前の夏休みに、僕は2ヶ月間ブリラム県内にあるグランアラムルアン寺で出家修行をしました。同じように出家修行をしていた子どもたちと友達になれただけでなく、お寺で生活していたため、生活費を節約することもできました。近所の人が施してくださった食べ物を食べ、出家修行をしたことで出家修行修了の褒美(タンブンからの少額のお金)ももらえました。このお金は、新学期に必要なものを買い整えるために、とっておくつもりです。


数年前に買った通学用靴が壊れた。



2015年、EDFはWoon君の話しを選択し、ウェブサイトに紹介しました。そして、Woon君の話しを読んだ方は新学期準備に必要なお金をご寄付いただいた。


 
又、Woon君は“奨学金の給付が決まり、私は心から喜びました。奨学金を提供戴いた支援者の方に心から感謝しています。その上、通学用自転車も贈って戴き、本当に有難うございました。ご支援戴いた方と祖母に心配を掛けないよう勉強に全力を尽くします。8月頃に振り込んで戴く予定の奨学金は、学校での費用への祖母の負担を軽くすることにとても役立ちます。私は、奨学金を大切に使うことを約束します。最後に皆様がご健康でお幸せでありますようにお祈りします。”と感謝の言葉を述べています。
 
今年度は、Woon君と同じような多くの恵まれない子どもたちに“中学進学の機会”を届けていただきましたことに、子どもたちに代わり厚くお礼申し上げます。6月1日より2017年度の奨学金募集活動を開始しております。今後とも引き続き、皆様からの温かいご支援を心からお願い申し上げます。
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