サイモン氏
サイモン氏
セント・アンドリュース・インターナショナル・スクール中・高等部校長
 
 
ダルニー奨学金で、生徒の心に灯る社会貢献への関心

1997年に創立され、スクムビット・ソイ71に位置しているセント・アンドリュース・インターナショナル・スクールは幼稚園から高校までのクラスがあり、現在の生徒数は470人です。同校は2007年から様々な形で奨学生を支援してきました。


セント・アンドリュース・インターナショナル・スクールについてお聞かせ下さい。
セント・アンドリュース・インターナショナル・スクールの創立は10年前です。開校時、生徒はわずか12名でしたが、現在は470名が在籍しています。学校としては、もうこれ以上規模を拡大する計画はありません。保護者の口コミで、通っている生徒達の学習内容が話題になっているようです。私たちはどんな児童でも歓迎するスタンスで、学習障害がある児童に対しても丁寧な教育を心がけています。
   

サイモンさんがEDFを知ったきっかけは?   
グーグルでチャリティー団体を検索し、沢山の団体がヒットしました。その中で、事業成果が具体的でわかりやすかった団体の一つがEDFだったのです。一昨年、EDFのオフィスを訪問した時は、スタッフの仕事ぶりに実に感動しましたよ。スタッフの皆さんの真摯な姿勢を感じました。
 
セント・アンドリュースの生徒達にダルニー奨学金を支援するキャンペーンに取り組ませようと、サイモンさんを駆り立てたのは何でしょう?
我が校の生徒達はラッキーな子どもたちです。金銭面で苦労のない家庭環境にいます。子ども達には自分達が育っているこのタイ社会においての社会的責任感、分かちあって手助けする精神を学んで欲しいのです。嬉しいことに子ども達は、地方に住む、経済的な貧困で学校に通えない同世代の友達のために、それは熱心に奨学金集めに取り組んでくれています。
 

 

以前、サイモンさんがIBプログラムについて話されていたのを伺ったことがあるのですが、このプログラムと社会貢献活動に、どのような関係があるのか教えていただけますか?
 IB Program= 国際バカロレアプログラムとは、CASという3つの考え方を柱にした、学習活動と社会貢献活動のコラボレーションです。CASとは即ち、 (1) Creativity: 最新技術の学習を通しての創造力、 (2) Action: 体を動かし汗をかくこと、つまり実践、そして (3) Service: プーケット県内の学校で行うチャリティ英会話教室、経済的に貧しい人のための住宅建設活動、植林による自然保護活動等、さまざまなチャリティ活動の計画・準備を通しての社会貢献。これらすべての活動の基本目標は、子ども達が実体験を通して学ぶこと。先生が言葉で教えるより実際に体験したことは、はるかにしっかりと子ども達の身につくのです。
 

貴校で取り組まれているダルニー奨学金キャンペーンは、どのような方法なのでしょうか?
 子ども達が協力して募金活動をし、奨学金集めに取り組んでいるのですが、具体的には、スペリング競技会、スポーツ競技会、特技コンテスト、ケーキ販売のチャリティーバザーなどです。各学年で自由に活動内容を発案させ、可能な限り子どもたちだけで運営させています。次のステップは、地方に住む教育の機会に恵まれない同世代の友達の生活を体験し、お互いに学ぶべき何かを見出させることです。
 

サイモンさんのおっしゃる「社会貢献活動はIB Programの重要なファクターのひとつだ」ということ、それは子ども達にどのような、そしてどれくらい影響があるとお考えですか?
 社会貢献活動は子ども達の人生を変えることが出来るのです。学校の敷地を出て、社会貢献活動を通して得た体験は、彼らに新たな経験と感動をもたらすでしょう。そして将来、彼らが成長し、社会人となった時、この経験が彼らの心の中で灯火のように輝き、勤務先でも社会貢献活動に取り組むきっかけになるに違いありません。
 

EDFのドナーの方々にメッセージをいただけますか?
 ドナーの皆さんには、学校の生徒達が参加できる社会貢献活動についても注目していただきたいということです。教育というのは学校の敷地内だけのものではありません。社会貢献活動は、子ども達が社会を構成するさまざまな側面を学び、よく理解する大変有用な手段です。生徒達はさまざまな社会貢献活動を通して、身の回りを取り巻く環境や世界に触れ、バランスのとれた知識を学ぶべきだと思います。

 



(2008年3月、ダルニーニュース14号より)

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