タイ文化体験と国際交流:和歌山大学学生による研修旅行
タイ文化体験と国際交流:和歌山大学学生による研修旅行
2025年2月10日から22日にかけて、和歌山大学の学生一行(大学生12名、教授1名と教授の助手1名)がタイへの研修旅行を実施しました。
EDFタイのアレンジの下での同大学のこの旅行は、タイの文化に触れ、現地の学生との交流を通じて国際的な視野を広げることを目的として企画され、今回が12回目となります。

バンコク、アユタヤとチョンブリー:活気あふれる都会での文化体験、古都の歴史に触れあい、高校生とホームステイ
大学生一行はバンコクに到着後、チャオプラヤ川沿いの王室御座船博物館や黄金で巨大な仏像を誇る寺院であり、特にその本堂の複雑な建築様式が日本人に人気のワット・パクナムを初め重要な場所を訪問し、タイ独特の美しい芸術文化に触れる機会を得ました。さらに、バンコクの中心部にあるショッピングエリア、MBKセンターやサイアムスクエアでバンコクの人々のライフスタイルを体験したり、クロンラットマヨム水上マーケットで運河沿いの人々の生活様式を学んだりしました。また、バンコクの有名なグルメスポットであるヤワラート・チャイナタウンで活気のある中国系の人々の生活を見たり、いろいろな本格的なタイ料理の屋台で食文化に触れたりすることができました。さらに、学生たちが日本から持ち寄ったグッズをバンコクのナイトマーケットで販売するチャリティー募金活動を行い、その収益全額をEDF奨学金プロジェクトに寄付しました。
 

ボートに乗ってバンコクの郊外にある運河沿いの人々の生活様式を見学


バンコクのナイトマーケットで、日本からの記念品などを販売し、ファンドレイジング活動を行いました。

木の根の間に埋め込まれた仏像の頭が有名であるワットマハータートなど古都のアユタヤでの見学

 
その後、古都アユタヤでは、遺跡を見学したり、当時の重要な貿易港としての繁栄を示す貴重な芸術品を収蔵するチャオ・サム・プラヤー博物館を訪れたりして、アユタヤの歴史を学びました。それだけでなく、学生たちはチョンブリ県のカセサート大学附属高校を訪れ、高校生たちと文化交流活動を行いました。また、現地の生徒の保護者の家にホームステイする機会も得られ、タイの人々の生活様式を直接体験する貴重な経験となりました。


チェンマイとラムパーン:北部タイの文化と自然に触れる
タイ中央部に続き、大学生たちはタイ北部の、大小の山々に囲まれた独特の芸術文化と自然にも触れました。まずチェンマイ県を訪れ、市の聖地であるプラタートドイステープ寺院を参拝し、トラムに乗ってチェンマイ市内を観光しました。さらに、チェンマイ県内の下記の2つの教育機関で文化交流活動を行いました。
(1)メーウィンサーマッキー中高学校では、学生たちが日本の文化、例えば書道や日本式運動会などを紹介し、タイの生徒たちは、ロイクラトン祭りで空に上げるコムローイという紙の灯籠を紹介し、一緒に制作し、当時のランナー王国の時代の文化に触れました。
(2)パイアップ大学では、日本語学科の授業に参加し、設定されたテーマについて意見交換を行い、両国の異文化について学びました。また、これはタイの学生にとっては、ネイティブスピーカーと日本語で会話をする良い機会となりました。
その後、ランパーン県の象保護センターで人と象の共存について学び、プログラムの最後は、チェンマイ県の美しい山岳地帯であるモンジャム山頂で自然を満喫しました。
 

黄金に輝く仏塔の「ワットプラタートドイステープ」を訪問
 

メーウィンサーマッキー校の高校生たちが日本人学生から習った書道教室の作品


タイの学生たちとコームロイ(タイ北部スタイルの天灯)を制作


チェンマイ県にあるパイアップ大学のタイ人大学生たちとの日本語クラスの様子
 
                ラムパーン県のタイ象保護センターで象との触れ合い時間

この研修旅行を通して、日本人大学生たちはタイの文化、歴史、社会に触れ、異文化理解を深めることができました。また、現地の学生との交流を通して、国際的な視野を広げ、友情を育むことができました。この経験は、学生たちの今後の人生において、貴重な財産となることでしょう。
 
和歌山大学の学生代表は、見学旅行・文化交流活動に参加した感想文について次のように書きました。

 

K.M.さん(写真の左手)
「和歌山大学タイプログラムに参加し、今期の代表も努め、多くの貴重な経験をすることが出来ました。私たちは渡航中、バンコクとチェンマイの学校を訪れました。現地の子供たちは私の拙い英語でもなんとか聞き取ろうとしてくれたり、スマホの翻訳機を使って伝えようとしてくれ、積極的に会話をしようとしてくれました。タイの学校の校則やイベントごと、また美味しいお菓子など会話をすることでしか得ることの出来ない情報を知り、思い出も多く出来ました。言葉が違っても表情や行動で伝わることはたくさんあるということも学び、言葉の壁を気にしては何も始まらない、積極的に話しかけよう、そう思うきっかけを作ることが出来ました。EDFの方々にタイ語や歴史を教えてもらったこと、またEDFの方々に通訳をしてもらい現地の人と話すことも多々あったため、今回のタイ渡航をより充実させられたと感じています。私はタイプログラムに参加し、EDFの方々を始め、多くの人と関われたこと本当に嬉しく思っています。」


T.S.さん
「私は今回のタイプログラムで貴重な体験をさせていただきました。タイの学校に行って学生と関わったり、自分達でフリーマーケットを出店したりするなど様々なことを行いました。そういった経験のなかで多くの人と関わりました。タイの人々は明るく、笑顔が素敵で話していて自分も元気になりました。またタイの人々は優しく、分からないことがあると丁寧に教えてくれたので嬉しかったです。また様々な観光名所を巡らせていただきました。道中、タイの歴史や文化について観光名所と絡めてEDFの方々が説明してくれました。そのおかげでタイについての知識を深めることができました。今回のプログラムでEDFの方々とのご縁をいただけて嬉しかったです。ありがとうございました。」
 

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