2015年に中学1年生になった写真 2019年に高校2年になった写真
彼女は高校3年生までの奨学金は獲得していますが、それにも関わらずいつも学校休暇中には仕事をして、進学に備えてお金を貯めようとしています。大学は、学費の他にも様々な費用がかかります。もし進学先が家から通えない遠い大学となったなら、寮費、交通費、食費なども必要となります。両親の収入が多くないことを考え、プムは心配しているのです。
本製手織機で織った布地
二ヤダーのお母さん
休暇中の仕事としては布地の織工として雇われること。布地屋のオーナーの指示のもと、注文通りに模様や線を入れて布を織っていきます。賃料について言えば、1mにつき50バーツ。ひと巻き20mに織らねばなりません。注文主のオーナーは、売りに出す前の品物を細かく丁寧にチェックします。もし織りミスや不具合があると賃料を支払ってくれないので、プムは細心の注意を傾けて織っていきます。だから一日でせいぜい4m、ひと巻き仕げるのに4-5日かかります。
お父さんの建設作業の仕事場を手伝う
両親の稲刈りを手伝う
彼女が取り組む仕事はこれだけでなく、時にはプムは弟と一緒にお父さんの建設作業の仕事場を、できる限り手伝いに行きます。お父さんは日雇いで仕事をしているのですが、仕事はいつもあるわけでなく、収入は減少気味で不安定です。
プムが仕事で得た収入は、家族の生活その他に使われます。一部は生活費に。そして一部はプムと弟の学費に。
学校で生徒会委員会の仕事をする
「来学期には高校3年生になります。私は勉強に励んで精一杯の努力をして大学入試の準備をしたいと思います。そしてもし大学に進めたとしたら、また奨学金受給の試験をも受けようと思います。わが家の負担を減らすことができますから」
「今、私は将来の希望として国語の教師を職業として身を立てたいと思っています。自分たちの言葉を深く勉強して、今度は小さい子どもたちにそれを教えて行きたいです」プムはこのように将来の目標と夢についても語ってくれました。
ニヤダー・バーンチャクは優秀な奨学生の一人です。彼女はこのような教育環境や暮らしの中にあっても、奨学金を受ける機会を得て我慢強く一所懸命勉強しています。
そして彼女が以前にも増して努力するようになったのは、暮らしを支えていくことが如何に難しいかが分かったからです。その上、特に教育を受けるというのは大変困難なことだと、強く気付いたからです。教育は、彼女自身に様々な知識をもたらしてきました。
彼女は、これまでの経験から学んだことから、将来は、彼女の好きなことを仕事にして収入を得て、自分自身ばかりか家族の生活を成り立たせていこうと強く思い立ったからです。
2020年度の募金活動期間として現在から2020年6月30日まで奨学金を募集しております。一人でも多くの子どもたちに勉強の機会を贈りませんか。
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