タイにおけるEDFの奨学金授与式について
タイにおけるEDFの奨学金授与式について
 7月、8月にEDF奨学金が児童に振り込まれた後、奨学金授与式を開催する学校があります。その様子の写真がEDF宛に送付され、奨学金が児童に届けられた事が報告されます。財団から授与式の開催は依頼しておらず、学校側の判断に任せています。

 授与式の大半は朝の国旗掲揚の時、あるいは全校児童が集合する機会に開催され、校長先生から奨学生それぞれに奨学金が授与されます。その後は全員で写真撮影が行われ、皆からお祝いが伝えられます。
 EDF-THAIによる奨学金の活動は、現金や物品での支給ではなく、奨学金が振り込まれた銀行口座の通帳を授与します。この銀行口座は奨学金担当の教諭が管理しており、児童がお金の引き出しが必要な時は、担当教諭にお金を引き出す許可をもらいます。学業に必要な物にお金が使用されるかを教諭が確認できるようにするためです。そして購入後は教諭に購入した物を見せ、他の関係ない物の購入に使用していない事を報告します。
 奨学生の資格は、貧困、学業に熱心、且つ、品行方正で中学校へ進学する意思がある事です。成績は選考の基準として使用しません。この他に家族の年収や家庭環境も考慮されます。児童の大半は家族が貧困のため、街の中心部にある大きな学校で学ぶ機会がありません。両親の離婚により子供が祖父母と暮らしているということが多く、一方、両親の方はと言うと、仕事を求めてバンコクなどの都市に行く必要があります。子供のために仕送りしているケースもありますが、自分の生活で精一杯で子供に仕送りできないケースが非常に多いです。この為、子供達は登校前や下校後、及び、休日に仕事をして収入を得る必要があります。そんな状況の中で、子供達は十分に勉強して自身を成長させる機会が失われています。もし奨学金がなかったら学校を退学して仕事をするかもしれません。
 ある教諭がEDF奨学金について話をしてくれました。「EDF財団の奨学金の金額は多くはありません。ですが恵まれない子供達にとって『奨学金』は、家族の貧困問題を軽減させるだけではありません。1つの『励まし』となり、彼らが夢を持ち、人生や学業での困難を乗り越え、生徒自身や家族がより良い人生を目指して頑張るための大きな助けとなります。学校、教諭ともども、奨学金のご支援者様の皆様に感謝しております。」
 
Udon Thani 県 Banmoomon Phonsawang 校
 

Buriram 県 Sakae Prong Anusorn 校
 

Nakhon Phanom 県 Chumchon Bannong Yangchin 校 


Khon Kaen 県 Ban Khampom 校 
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